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目  次

Part1
ひと月百冊を読み、三百枚を書く

Part2
限界まで働かずに、何の甲斐があるのか

Part3
本を読むときに大切な「こころ構え」

Part4
「読む」とは何か

Part5
ページを「折る」

Part6
「抜き書き」の大きな効用

Part7
テレビに情報価値はない

Part8
新聞は朝日、産経、ヘラトリ

Part9
中西輝政先生の情報収集術

Part10
自分の「情報戦略」の見直し

Profile
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portrait
福田和也 文芸評論家・慶應義塾大学助教授(8/全10回)
2001.05.31


【Part8 新聞は朝日、産経、ヘラトリ】
 まず新聞や雑誌です。
 私は、新聞は三紙とっています。
 『朝日新聞』と『産経新聞』と『ヘラルド・トリビューン』です。それと日刊ではありませんが『ル・モンド・ディプロマティック』を購読しています。

 定期的に読む雑誌は、かなり膨大になるのですべてを挙げることはしませんが、すべての総合誌、論壇誌、文芸誌の目次には目を通しますし、週刊誌は『週刊新潮』『週刊文春』『週刊SPA!』『AERA』『週刊朝日』『Newsweek』『ぴあ』などを読みます。いわゆる男性誌は『BRUTUS』と『relax』『BRIO』『GQ』といったところでしょうか。

 そのほかに専門誌としては『ミュージック・マガジン』『レコード芸術』『Amuse』『Danchyu』『日経PC』『Wine Spectator』などといったところでしょうか。

 年々読む雑誌が減っているのは、面白い雑誌が減っているからでしょう。かつては、マガジン・ハウスの雑誌をたくさん読んでいましたし、マンガ雑誌も読んでいました。『週刊プロレス』や『NAVI』も読んでいました。

 まず、新聞の話からしましょうか。
 三紙という新聞の購読数は、こういう仕事をしている者としては、けっして多くない、むしろ少ないと思います。
 しかし、このライン・アップは、私なりに試行錯誤した結果にほかなりません。

 書き手として暮らすようになって、私はかなりたくさんの数の新聞を、取ってはやめ、取ってはやめる、ということを繰り返してきたのです。

 物書きになった当初は、私はかなりの数の新聞と雑誌をとっていました。
 朝日、産経のほかに、読売、日経、東京の新聞各紙と、『ニューヨーク・タイムズ』『ル・モンド』『ロンドン・エコノミスト』『ヌーヴェル・オプセルヴァトワール』『シュピーゲル』といった具合です。

■物書きになった当初は、かなりの数の新聞と雑誌をとっていたが……。

 当然のことながら、一人の人間がこんなにたくさんの新聞や洋雑誌を全部読むことはできません。
 切り抜いて、スクラップすることなどは出来るわけがない。

 しかし、書き手としてのキャリアをはじめるにあたって、緊張しきっていた私は、何とかたくさんの情報を手に入れることで、この難局を乗り越えようとしたのです。

 つまりは、多くの情報源と接することで、ほかの書き手や編集者、そしていうまでもなく読者の知らない、耳新しい話題を材料にしようということですね。

 けれども、次第に開封するのすら、億劫になって溜まっていく洋雑誌の山から、そうした情報を獲得することは容易ではありませんでした。無論、それが全部無駄だとは云いませんが――というより思いたくありませんが――、効率的であるとは、到底いいにくいものでした。

 こうした、私の資料にたいする強迫神経症的な状態に終止符を打ったのは、京都大学の中西輝政先生との出会いでした。

(Part8 終)

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