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Part1
登川誠仁
古謝美佐子
新良幸人
大島保克
ビギン
ローリー


Part2
輿那覇徹
しゃかり
ネーネーズ
ディアマンテス
佐渡山豊
モンゴル800







 青木誠
 Profile

title
portrait
青木誠 音楽評論家 (2/2 pages) 2001.08.10

【Part2】
與那覇徹 『よざれ節』
yonaha toru

 登川誠仁、古謝美佐子と巨星はいるものの、沖縄本島の民謡界は、若手がにぎわう八重山民謡界ほど活気がなく沈んでいたが、今年、期待の新星が登場した。24歳。沖縄芸大で古典を学び、すでに組踊り(沖縄歌舞伎)と沖縄太鼓では伝統継承者の資格を持つ。民謡が好きで、古典界からは芸が荒れるとうしろ指さされつつも民謡をうたっている。
 登川、古謝、両巨匠も絶賛する力量の持ち主で、初夏にひらかれたリサイタルには諸先輩が手弁当で駆けつけた。7月に東京で初ライブがあり、本土でも知られる民謡のほかに、めったに聞けない戯れ歌や艶歌もまじえ、沖縄民謡のひろがりを聞かせた。
 ここからはじまる本島民謡の新世紀が期待される。

more info 「沖縄本島の民謡」 →→ こちら

しゃかり 『言葉のかわりに』
syakari

 じつは沖縄の現地で現在一番人気のバンドというと、ボーカルとギターの二人組の「しゃかり」である。ここ2、3年は地元の年間ヒットチャートを独占している。
 その前のヒットチャートは「キロロ」が独占していた。「キロロ」は沖縄の人気が沸騰すると東京の大手のレコード会社に引き抜かれ、またたくまに全国人気となった。沖縄のヒットチャートはユニークで、あれだけ全国人気の宇多田ヒカルもここではトップにたてない。音楽の好みについては「うたの島」の頑固な評価がある。
 今年は本土進出をはかり、東京の初ライブも盛況、全国ネットのテレビ番組にも出演している。

more info 「沖縄ポップス」 →→ こちら

ネーネーズ 『オキナワ 〜メモリアル・ネーネーズ〜
nenes

 本土の音楽ファンが沖縄音楽を知るようになったのは1990年代の「沖縄ポップス」からである。「りんけんバンド」、喜納昌吉、「ネーネーズ」が3本の柱だった。なかでも琉球衣装の姉さん達4人が舞台にたつこのバンドは島唄とポップスをむすぶうつくしい万華鏡である。
 2000年暮れに解散して姉さん達はそれぞれ民謡界に戻ったが、バンドはジュニア・バンドに受け継がれ、いまは20代の若手4人娘の「ネーネーズ」が初代の名歌をうたうが、まだCDはない。
 これは初代の解散コンサートをライブ収録した記念盤で、充実した内容が名盤の名にふさわしい。。

more info 「沖縄ポップス」 →→ こちら

ディアマンテス 『リブレ〜自由〜』
diamantes

 沖縄ポップス期に若いファンのエネルギーを一手にあつめた沖縄ラテン・バンドである。ボーカルのアルベルトはペルー生まれの日系3世。祖父の地、沖縄にもどって地元のミュージシャンとバンドを組んだ。アルベルトの母語であるスペイン語半分、日本語半分の歌詞が軽快なラテン・ビートにのる。
 アルベルトは近年ソロ活動もはじめ、すでにアルバムもあるしテレビの人気者にもなっている。今年出たこれはラテン色が濃く、往事の熱気にはやや欠けるもののアルベルトの抜群の歌唱力が聞きどころである。

more info 「沖縄ポップス」 →→ こちら

佐渡山豊 『からっぽな空から』
sadoyama yutaka

 フォークソング・ブームが1970年代にあったが、復帰直後の沖縄もこれに呼応して沖縄フォーク村が成立した。なかでも佐渡山豊は東京・大阪のフォーク勢にまじって活躍し「ドゥチュイムニイ(独り言)」のヒット作がある。この名作は沖縄の状況と日本の状況を4連の詩にうたい、延々とつづくうちにさいごは叫びに終わる激しい歌である。
 その後しばらくは現役をしりぞき、建築士の免許があるので基地ではたらいていたが数年前にまたうたいだした。近年の米兵の暴挙を見るにつけムラムラとうた心が湧いたという。
 昨年暮れにでたこの最新作には「ドゥチュイムニイ」の現代版である「(ラップもどき)ジャパン2001夢景色」が収まる。

more info 「沖縄フォーク」 →→ こちら

モンゴル800 『GO ON AS YOU ARE』
mongol800

 東京のロック界も近年はハードコアとよばれる新種の時代で、従来のロックなどは年配が聞くスイート・ミュージック扱いだが、沖縄も3年前からハードコア・ブームである。急速に数を増したライブハウスの成立がこれに輪をかけ、中学生、高校生中心のハードコア・ライブシーンが大層なにぎわいをみせている。
 このバンドはおととし高校3年生3人で結成、異常な人気で、アルバムがでるや地元のCD売り上げ記録が更新につぐ更新、すでに10万枚を超す数字になっている。いまは大学生だが、ライブ活動に忙しく、日本列島のハードコア・シーンを駆けまわっている。

more info 「沖縄ロック」 →→ こちら

追伸。

 うたと酒はまたとないお友達だから、ついでのことに酒とおつまみを紹介したくなった。
 酒はもちろん泡盛である。水割りで呑む。沖縄居酒屋で1合か2合を頼むと、店によって抱瓶(だちびん)かカラカラに入れ、氷のバケツと水、3点セットで出てくる。グラスに氷を入れ、泡盛を3分の1ていど。あと水を注ぐ。泡盛は菊之露のブラウンがよろしい。宮古島産でちょっとクセがあるが、ポピュラーな島酒。
 酒のさかなだが、豆腐ようといって、豆腐を麹につけてねかした甘辛の珍味がある。真四角のサイコロ状で、1コあれば1晩呑めるという。これは楊子で角をちょいとつついて口に含む。箸でどかッとやっちゃいけない。
 あるいはスクガラス。こちらはアイゴの稚魚の塩漬けで、小指の先くらいの、そいつを冷や奴をうすく切ったうえに1匹のせる。白い豆腐に小魚がのったのが、3切れか、4切れか。口にいれると、白茶けた豆腐の豆味にかすかに塩味がしみて、そこで小魚を噛むと、しゃりッとくる。旨い。
 これをちょびっとずつちょびっとずつやりながら泡盛をちびちび。そこに沖縄民謡がながれると、グラスの底に人生のあれ、これが浮かんできて夜更けをにぎやかにしてくれる。




沖縄 on Web

 ここに掲載した音楽家はいずれもインターネットにホームページがある。詳しい情報はそちらをご覧ください。Yahoo!ほか検索エンジンでたどりつける。それと、手前ミソで恐縮だが、私のホームページに「沖縄掲示板」があって好き者がさまざまな情報を書きこんでいる。そこに「沖縄ホームページ一覧」という小窓があり、これをあけると、ここに掲載した音楽家、バンドの名が並ぶのでクリックすれば該当ホームページにとべる。便利なのでご利用ください。
http://www02.so-net.ne.jp/~aokimako/


CDを買う

 手にとって買いたいなら沖縄物産店の「わしたショップ」。東京、大阪、名古屋、札幌に店舗があってたいていのCDはここに並ぶ。案内は下記のホームページに。
http://www.washita.co.jp/

 沖縄のレコード会社もそれぞれホームページがあり、膨大なカタログリストを掲載しているし、試聴もできる。もちろん通販もしている。郵送代がかかるが、とくに長老たちの逸品はここで買うのが一番。ローカル色満点なので見ているだけでもたのしい。

普久原楽器(マルフクレコード)
http://www.rik.co.jp/marufuku/
高良レコード(那覇市)
http://www.takara-r.com/
キャンパスレコード(沖縄市)
http://w1.nirai.ne.jp/campus-r/


(全文終了)
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