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Part1
登川誠仁
古謝美佐子
新良幸人
大島保克
ビギン
ローリー


Part2
輿那覇徹
しゃかり
ネーネーズ
ディアマンテス
佐渡山豊
モンゴル800







 青木誠
 Profile

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portrait
青木誠 音楽評論家 (1/2 pages) 2001.08.10


NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』の舞台として、いま注目をあつめている沖縄は、『うたの島』でもある。
数多い名曲・名作の中から、音楽評論家の青木誠氏に、沖縄音楽入門のための最近のCD・ベスト12枚を選定のうえ紹介していただいた。
猛暑の暑気払いに三線(さんしん・沖縄の三味線)のしらべは最高!


【Part1】
登川誠仁 『Spiritual Unity』
noborikawa seijin
 沖縄民謡界の最長老である。71歳。民謡協会会長。こう書くと、謹厳、頑迷な老師の面影がうかびそうだが、ご本人はいたって気軽で、かたいことが大嫌い。ひょうひょう、泰然、うた三昧の毎日である。沖縄映画『ナビィの恋』では平良とみさんと名コンビで笑いと涙を誘ったが、映画に出てもテレビコマーシャルに出ても生地のまま、そこにいるだけで人間の存在を感じさせる。
 5月にでたこのCDは東京のロックンロールバンド「ソウルフラワーユニオン」が共演する。過酷な自然環境も笑いとばしてしまう沖縄民謡のたくましさ、おおらかさを実感できる快作である。

more info 「沖縄本島の民謡」 →→ こちら

古謝美佐子 『天架ける橋』
koja misako
 「ネーネーズ」という沖縄ポップスの名バンドをご存じかと思うが、4人の沖縄お姉ちゃん(ネーネー達)のリーダーがこの人で、6年前に抜けてソロ活動に転じた。といってももともと民謡界で一家をなすベテランで、バンドの経験や坂本龍一との共演などを栄養として、この人の民謡はじつにみずみずしく、現代に生きている。
 これが初ソロ・アルバムだが、なかでも孫の誕生をうたった「童神」、母の死をうたった「天架ける橋」は創作曲で、五木寛之が「思わず涙が出そうになった」と賛辞を寄せている。

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新良幸人 『春夏秋ちょっと酔ing』
ara yukito
 ひと口に沖縄民謡というが、登川、古謝の本島の民謡のほかに南にひろがる島々に八重山民謡があり、本島とは音調を異にする。本島の民謡はやや俗化してきたが、八重山民謡はいまだ素朴、剛健、近年はむしろこちらに人気があつまっている。
『新良幸人パーシャクラブ』というバンドで7年前に東京でデビュー。おりからの沖縄ポップスブームを沸かせたが、幼少にして八重山民謡コンクールで優勝した民謡の実力者なので近年は沖縄太鼓のサンデーとコンビで日本列島をまわっている。
 32歳の若手ながら、八重山民謡新世紀の花を咲かせつつあるたのもしい「唄者(うたしゃ)」である。

more info 「八重山の民謡」 →→ こちら

大島保克 『我が島ぬうた』
ooshima yasukatsu
 新良幸人とは八重山高校の同窓生だが、早くから東京に出て、はじめはギター、のちに三線に持ち替えてうたってきた。その後、沖縄とは縁の深い大阪に転居して、いまはそちらを住処とする。
 三線片手の弾き語り。ステージでは八重山民謡のエピソードをユーモアをまじえた語りで紹介しつつ、季節と場所によって膨大なレパートリーを披露する。古老の歌のあじわいがありながら、県外人にもわかりやすい現代性もあわせもつ、新良幸人とならぶ八重山民謡若手の第一人者である。
 創作曲にも味があって「島酒の唄」はどのライブでもかならず客からリクエストされる。

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ビギン 『ビギンの島唄』
begin
 これまた八重山高校で新良、大島とは同窓生のバンドである。といってもこちらは東京で結成し、10年前に大手レコード会社がロックバンドで売り出した。当時は沖縄色はなく、さわやかなサウンドが売り物だったが、近年「島唄(沖縄のうた)」をうたいだす。数年前にボーカルの比嘉栄昇が新良、大島とひさしぶりに会い、八重山トリオと名づけてライブしたあたりからである。
 このアルバムは昨年のもので、数多いビギンのアルバムのなかではじめて島唄だけをあつめた。森山良子の詞、ビギンの曲で「涙そうそう(涙と書いてナダと読む)」は名歌で、多くの歌手にうたわれるが、ここにはそのウチナーグチ(沖縄方言)バージョンが収まる。

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ローリー 『永遠の詩』
rolly
 沖縄ロックというと昔は「紫」「コンディション・グリーン」などのハードロック全盛時代があって復帰前後の騒然とした状況とダブって本土にもファンは多かった。
 その後、90年代は沖縄ポップス期で「りんけんバンド」や喜納昌吉、「ネーネーズ」があらわれたが、当時の沖縄のロックシーンには「ワルツ」というバンドが中心にたっていて、このバンドは東京進出をかたくなに拒絶してきた。
「ワルツ」は現在も健在だが、ボーカルのローリーがソロ活動をはじめて近年はこちらの人気が高い。「芭蕉布」で知られる重鎮、普久原恒勇の子息で音楽性は群を抜く。復帰直前のコザ暴動もうたうこのアルバムは、沖縄の状況の全面積を実感させる傑作である。

more info 「沖縄ロック」 →→ こちら

(Part2へ続く)
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